Change Engagement

ソーシャルメディアマーケティングから農場イベント、シェアハウス

人気記事

最近の投稿

Archives

Archive for 5月, 2010

5月 28, 2010 @ 7:13 PM

ローマ亡き後の地中海世界

ローマ人の物語、全15巻に続くローマ亡き後の地中海世界の下巻。このシリーズは1000年を超える長い歴史を通して、社会の仕組みと、それを作り出した英雄たちの物語。
この本に惹かれて2008年にイタリアに行ったことを思い出す。

・なぜ、ローマはこれほどまでに発展したのか。
・そしてなぜローマは滅ぶのか。その時にキリスト教はどのような歴史的役割を演じたのか。

がローマ人の物語では自分の中での疑問だった。全巻を読んでなんとなく分かる気がしている。

ローマ亡き後の地中海世界 下

ローマ亡き後、地中海世界はトルコ帝国の後ろ盾による、海賊の被害に悩まされていた。
しかし、その海賊に対する闘いの勝利が地中海世界に住む人々に勇気を与える。

防衛力の増強に、精神面でも資金面でも努力を情しまなくなるのは、人々の心情が、何をやっても無駄だから、無駄ではない、に移行した証拠ではないかと思っている。

ローマ帝国がトルコ帝国と違い、長い繁栄を築いた訳

もしもトルコ帝国が、かつてのローマ帝国のように、学問芸術は、それを得意としてきたギリシア人にまかせ、商いはユダヤ人とギリシア人に、騎兵力は、騎馬民族であるムーア人々ガリア人に、弓矢はオリエントの男たちに、という具合に、それぞれ得意な分野をまかせるという方針でこ貝していたのならば、トルコ帝国とヴェネツィア共和国の間も良好に進んでいたはずであった。
ローマ人はこの白分たちのやり方を、「寛容」(クレメンティア)と呼んだ。「寛容」と聴くと、強者が弱者に対して「施し」を与えることのように聴こえる。だが、古代のローマ人にとっての「クレメンティア」は、そのような情緒的感情ではない。共生していかねばならない相手にも得意分野で力を発揮させることでその人の存在理由を確認させ、それを基盤に運命共同化にもっていこうとする、冷徹な支配哲学であったのだ。


関連記事

    None Found

Filed under 社会 · 2 Comments »

5月 28, 2010 @ 12:00 PM

フォーブズ誌の予測する、2020年の未来

フォーブズ紙により、2020年の未来を予測するという企画が行われた。
予測された未来は、端末を意識せずに、ネットの情報が利用できる未来。

もうお店に行って服を買う必要はなくなる。道行く人を見ながら欲しい物があれば、その場で買うことが出来る。

体調やそれを食べたらどういう影響があるかが一目瞭然。

Whuffie(何かと思ったらウッフィーですね。)が分かる。その人がソーシャルメディアでどういう評判を得ているかがすぐに分かる。(家に帰ってMixi検索しなくても、、)

教室はなくなり、学生は未来の職業で働いている人と共に学び、課題の解決方法を考えるようになる(今でもトロントのロットマン経営大学院の学生はDesignWorksのクラスを授業しており、リテイルバンキングの改善のプロジェクトに属している)

自動車を所有することの価値は薄れ、どのように利用するかに価値がおかれる。
移動は自動車の共有し、その自動車までは健康を考えて自転車を活用する。

他にも、仕事はオフショアリングと自動化によって今ある仕事は激減し、新たな仕事が創出される(Googleが20年前になかったように。)
確かに、道行く人の服が買えるようになったら、百貨店の数はさらに減るでしょうね。

2020年に我々の生活はこうなっているかも!?を表現した画像…で教えてもらいました。


関連記事

Filed under 社会 · 30 Comments »

5月 27, 2010 @ 8:25 PM

ソーシャル消費の時代

2015年のビジネス・パラダイムの副題の通り、若者観測、シニア観測、ファミリー観測、情報社会観測、コミュニティ観測、観光力観測、環境社会観測のそれぞれのテーマにおいて、消費者や市場がどのように変化するのかが書かれた本。
今少しずつ芽が出ているビジネスや、消費者の考えの変化が、5年後にどうなるのか。
特に、従来の「個、量」ということではなくて、「絆、質」を重視した新たなソーシャル消費を中心に書かれています。

ただ最近、同世代は2極化してきていると思っています。
この本に書かれているような自ら積極的に生き方を見つけていく層と、そうじゃなくて今まで通り誰かのレールが無いと生きられない層に。
そこには地方と都市の違いも結構大きいと思うのです。
ソーシャル消費の時代 2015年のビジネス・パラダイム (講談社BIZ)

情報社会観測において、消費は「所有⇒使用⇒創造」というプロセスを辿るだろうと予想されています。

2015年へ向けて、消費は「所有⇒使用⇒創造」というプロセスをたどっていくだろう。わかりりやすくいえば、消費は「持ってナンボ⇒使ってナンボ⇒創ってナンボ」という価値観の流れに乗って動いていく。

20世紀後半には、「3C」と呼ばれる「自動車(力ー、クーラー、カラーテレビ」が消費の王座にあった。

それが21世紀、3Cは「コミュニケーション、クリエイション、カルチャー」になるといわれる。20世紀には、3C、すなわち製品や製品を所有することがすべてであったが、21世紀には、
・モノによって誰かと「つながる=コミュニケーション」
・そのモノが自己表現の個性を「作れる=クリエーション」
・モノの周りで仲間と共通の世界観に「ひたれる=カルチャー」の部分に時間を費やし、お金を消費する頻向か強まっていくということだ

その根拠としては、モノ不足からモノ余りへの時代の変化があります。

モノ不足の時代には、人はモノを所有することに価値を見出し、モノの機能的なベネフィットを享受することに「ありがたみ」を覚えたが、モノ余りの時代には、モノの価値は相対的に下がらざるをえない。

そこでは、モノそのものより、モノがココロと結ばれるまでの「過程段階」や「波及効果」の価値が高まる。つまり、商品・サービスの購入時だけでなく、その「事前・事後」において発生する出来事の良し悪しによって、モノの価値が高まったり下がったりする。
その中で、消費者はいまや、購入や消費の全プロセスに関わる時間や手間を惜しまず、むしろ積極的に参画している。その結果、彼らは半ば勝手に商品・サービスの価値を「創造・増幅」しているのだ。

他にもフランスの観光政策が面白かったので、引用。
観光を社会福祉政策として考え、ヴァカンス小切手を発行するというアイデアは、とてもいいと思いました。

日本では教育バウチャーが検討(一応)されていますが、ちゃんと導入されるのでしょうかね・。

フランスの観光政策で最も特徴的なのは、観光を社会福祉政策と結びつけている点だ。

18世紀まで、観光は一部の富裕層だけのものだった。これを一般大衆にも促すことで国内市場の活性化を図り、その後は社会福祉政策と関連づけて、さらなる充実を計ったのである。その足がかりとなったのが、1936年に始まった有給休暇制度だった。

その後フランスは、「ヴァカンスアクセス政策」と銘打って、社会的弱者の観光を促す政策も開始した。その一環として、低所得者層の休暇利用促進のために1982年に導入された制度が「ヴァカンス小切手」である。その制度では、従業員は、指定施設で支払いに利用できる「ヴァカンス小切手」を給与の一部として受け取ることができる。雇用主の側は、ヴァカンス小切手を発行申請することで、社会保険料の一部減免措置が適用されるという仕組みだ。

フランスは他に、休暇基金の設置など積極的な取り組みを行っており、そのおかげで社会的弱者(低所得家庭、若年層、年金生活者、失業者、障害者など)が低予算でヴァカンスを楽しめるようになった。今日では、毎年約3万人がその恩恵を受けているという。
また、子どもの観光促進にもさまざまな支援策が講じられている。「コロニー・ド・ヴァカンス」という制度は、所得の低い家庭や子どもの多い家庭を対象に、学校の長期休暇中、引率者監督のもとで子どもだけでヴァカンスを過ごさせるというものである。さらに経済的に苦しい家庭には、子どもの滞在費が援助されるという充実ぶりだ。


関連記事

    None Found

Filed under 社会 · 2 Comments »

5月 27, 2010 @ 4:43 PM

公園をオフィスにするライフスタイル

今のオフィスはここ。文京区の公園である。

仕事(といっても生業ではない)
プログラミングとブログの記事を書くこと。
うさぎ小屋2.0で、家はうさぎ小屋でも東京で素敵な生活が送れることが述べられているけど、 むしろ屋外オフィス2.0のほうが気持ちいいのではないかと。

パソコン
2007年に購入したPanasonic Lets noteCF-W5
今でも無電源状態で4時間の作業に耐えうる。

ネットワーク
E-mobile。23区内ならだいたいどこでもネット出来る


すぐ隣に図書館があるので、読みたい本があればそこで予約して貸出
このおしゃれな建物が図書館。

ちなみに、毎日ここにいるわけではないw
念のため、、

しかし、緑に囲まれて、遊びまわる子どもたちを見ながら仕事をするのは、となりのトトロのお父さんみたいな気分で気持ちいい。

めい「お父さん、お弁当~?」
おとうさん「おぉ、もうそんな時間か~」


関連記事

Filed under 働き方 · 7 Comments »

5月 27, 2010 @ 12:16 PM

ソーシャルメディア社会の仕掛け方

ブログの名前を変えました。
これまでは「ソーシャルメディアの仕掛け」だったのですが、「ソーシャルメディア社会の仕掛け方」へ。
これまでは主にソーシャルメディアをこれから仕事で扱う上で、ソーシャルメディアマーケティングに関係する本を紹介することを主眼においてきました。

でも、多くの人にとってソーシャルメディアは仕事で使うものではなくて、それを使って何かをする物だと思う。ということで、ソーシャルメディア社会の中でどう利用したら便利だったり、幸福になるんですかね?ってことを書いていこうと思います。

ブログのサブタイトルも
「全ての活動を、夢の実現に変えていく。」
に変えました。
20歳ぐらいの頃から、自分の中で人生のテーマとしていることがあって、
「子供に「夢を持ちなさい」と言える大人になること」
まぁこれは、これまで高度経済成長期の大人ってこれが言えていなかった。当時は社会環境的に、夢を持つよりもレールの上をいい大学⇒いい大企業っていうのが幸せの公式だったからですが。
でも、これからは言えなくちゃいけないと思っています。
簡単なことではないけれど。

夢とは、目標(実現したい姿)があってそれを達成することです。
多くの人にとって、特に仕事は人生の大半の時間を過ごすのにも関わらず、”夢の実現”になっていないことがよくあると思います。
それぞれの仕事が細分化されて、関係性が分からないから、仕事の意義が分からなくなっているからです。
理念、こだわりをソーシャルメディアを通して伝えていく、そういう仕掛け作りをすれば仕事の質も中身も変わってくるんじゃないかと。

ソーシャルメディアを使って出来るつながりによって、夢の実現が出来る仕組みを作っていこうと思っています。


関連記事

    None Found

Filed under 未分類 · 9 Comments »

5月 26, 2010 @ 10:41 PM

なぜ「戦略PR」が成功したか。

アスキー新書の広告新書のうちの1つ。この本によって戦略PRがとても注目されるようになったと言う話は、最新刊の「キズナのマーケティング」にも述べられている。

確かに、この本は戦略PRの紹介とその方法論を述べている。
しかし、随所に見られるのは戦略PRという”仕事”がいかに魅力的かということだ。

戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94)
PRのキャリアとしての魅力

初めて聞かされたPRの世界は、僕にとって、ものすごく魅力的に見えた。何より興味を引かれだのは、コミュニケーション能力と発想力、そして人脈で勝負できるという点。そして、仕事を通じて磨いたスキルやノウハウが、組織ではなく個人にも残る点だ。

PRパーソンが今、求められている

これを個人のキャリアの視点から眺めてみると、このギャップが逆に大きな可能性を生み出していることも間違いない。基本的に需要過多なのだから、優秀なPRパーソンになれば引く手あまただ。さらにPRのノウハウというのは属人的なものなので、活躍して経験を積めば積むほど、個人としての人材価値があがっていく。これは欧米では顕著で、大手企業のPR部門やトップクラスのPR会社を渡り歩いているプロ人材は多い。

PRに出来ること

でも、こんな時代だからこそ、社会のムードをもっともっと明るくしていかなきゃ、と思うのだ。
それができるパワーが、PRにはある。みんなが思っているより、「みんなが知ったはうがいいこと」は世の中に存在するのだ。良い商品、スゴイ技術、素晴らしい人、素敵な場所、意義深い活動、共感できる考え方……。僕たちのまわりにはそんな情報が、もっともっと、隠れている。いくら情報の洪水に埋もれていようが、それはとっても意味のある情報なんだと思う。
そんな「いい情報のカケラ」を見出して、増幅させる。空気をつくる。世の中に「気づき」を与える。その結果、動きが生まれる。ニーズが生まれる。ビジネスがうまくいく。そして、そのうねりに関わる人みんながハッピーになれる。これが、PRができること。

これからのコミュニケーション業界で求められるPR

それぞれの分野のプロはいるけれど、全部をつなげて全体のコミュニケーションを構築してくれる会社は少ないですね。その役割を担えるのは、広告会社か、空気をつくって動かしていく方法を知っている今のPR会社しかないと思ってます。

そして、今後の課題はやはり実績のようですね。
でも、これだけ求められていて、あとは実績だけあれば。という状況はこの世界の可能性を本当に感じさせます。

戦略PRによって商品やサービスが売れまししたっていう大きな実例がもっともっとほしいですよね。あるいは政治家でもいい。
戦略PRが世の中を動かしたという実績がもっとほしい。それも、きちんと数値化することが大事ですよね。

戦略PRの作戦の立て方

A、テーマ設定
1、商品の便益に関連しそうな、世の中の「関心事」を調べる
2、商品の便益を世の中や消費者の関心に合わせて翻訳する
3、その二つを結びつけ、テーマを設定する
4、テーマを「ニュース」にするための材料を用意する
5、テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する

B.チャネル設計
1、「おおやけ」感を生み出すために、「マスコミ」の活用
2、「ばったり」感を生み出すために、「クチコミ」の活用
3、「おすみつき」感を生み出すために、「インフルエンサー」の活用

マスコミを巻き込む方法
1、プレスリリース
2、ファクトシート(事実をまとめた書類)
3、メディアセミナー(マスコミ関係者向けセミナー)
4、パブリシティ調査・研究(消費者へのアンケート調査や専門家と組んだ実験)
5、メディアツアー(メディア関係者を現場に連れていき、取材してもらう)

インフルエンサーを巻き込む方法
1、調査の監修
2、コンテンツの監修・商品企画などの監修
3、セミナーでの講演
4、イベントへの出演
4、マスコミ取材のアレンジ


関連記事

Filed under PR · 2 Comments »

5月 26, 2010 @ 7:10 PM

小説「ハゲタカ」に学ぶ9つの交渉術

不良債権処理を扱う、映画化もされた小説。不良債権の回収というハードな交渉の場において展開される交渉術が熱かったです。

ハゲタカ(上) (講談社文庫)

1、相手を絶望に陥れてから、最適な選択肢を提示する。

債権の取立交渉において、、

「我々の債権回収の方法は2つしかありません。」
「1つは、毎月定められた返済額を滞りなくお支払いいただく」
「あなたも分からない人だなぁ。ですから」
だが、アランは社長の目の前に大きな手を広げてそれを制して、自分の言葉を継いだ。
「もう1つは、債務を即刻完済いただくかです。」
「何を言ってるんだ、あんたは!あんたじゃ話にならん。ねえ社長さん、お分かりでしょ。急にそんなことを言われても、我々としては無い袖は振れないんだ」
(中略)
これは、恐れ入りました。我々も、ニッボン相手に喧嘩を売ってもいたしかたありません.では、1つご提案を致します。御杜にとってもけっして損ではない条件をご提示するということで如何でしょうか?
その一言で喧嘩腰になった金田社長が怒りを静め、渋面のまま腕組みををした。
「話だけは聞かせてもらいましょう」
(中略)
山中専務と金田社長がほぼ同時に驚きの声を上げた。
「不良債権処理には、DPO、つまりディスカウント・ペイ・オフという考え方があります。すなわち、残高を一括払いして戴く代わりに、債権をディスカウントさせて戴く考えです」
「今、おたくは、232億円もある債権を我々が20億円を出せば、チャラにすると言ったのか?」
アランは、目映いばかりの笑顔で頷いた。
「そうです。いかがですか? 悪い買い物ではないと思いますよ」
金田と山中は信じられないという顔で互いを見合わせた。

2、新しい価値観を登場させ、それを常識であると言い切る。
3、正義の味方になる

入札において、判断基準はお金だけではない。
ブランドという新しい価値観を持ち出すことで考え方の転換を図っています
オープン入札にして、入札額を少しでも上げようとする銀行の方針に対する切り返し。

「・・・のは、処理能力と資金力を持っている限られたプロフェッショナルだけです。その結果、競争入札を行うとしても、参加者は銀行側か指名した業者だけに絞られるのが常識です。それを、オープンでされるということは、貴行の評判を著しく貶める可能性があります。三葉はオープンで入札しないと価格がつかないような危ない銀行なのか。そう言われるのは時間の問題です。
1ヵ月7500万円もの大金を、貴行からアドバイザリーフィーとして戴いている弊社としましては、ここは断固としてオープン入札をやめられるように進言致します」
会議室は重苦しい沈黙に包まれた。リンの言うことはもっともだった。自分より彼女の方が愛行精神があると思えるぐらい、彼女の言い分は「栄光の三葉」を守るための正論」と言えた。
(中略)
彼女は、「ホライズン・キャピタルにとって良いこと」を「三葉銀行にとって良いこと」にしっかり置き換えて、百戦錬磨の連中を納得させてしまった

4、論点のすり替え

「だが、合点がいかねえ。あんたら、融通とか借とかを無視してないか。俺連が大変なときに、少しぐらい助けてやろうって気になるのが借けってもんだろ。大体知ってるのか。俺連が六〇年も守り続けてきた『金色屋』は日本の財産なんだ。それをあんたら、単なる金でしか計算しねえ。俺はそういうやり方が赦せねえんだ」
鷲津はそう言われて、また微笑んだ。
「金田さん。赦せないのは我々じゃなく、あなたご自身じゃないんですか」
「何だと!」
「先祖が連綿と築いてきた伝統を、あなたは目先の欲に目がくらみ、失ってしまった
んじゃないんでしょうか? バブルだ、ハゲタカだと騒がれますが、そもそも本業だ
けを。意専心で守り続けてこられたところが、こんな莫大な借金を抱えるでしょう
か? 腹心の、しかも身内の方に裏切られるでしょうか

5、「あなたならわかっているはずです。」相手の見識を評価する

「喧嘩ではありません。商談ですよ。昔から言うじゃありませんか。捨てる神あれば救う神ありって。現状での三葉では、破綻懸念先以下の債権を正常債権に戻すことが不可能なのは、私以上に飯島常務の方がよくご存じのはずです。飯島さんぐらい切れ者であれば、三葉再生のために、そんな債権は即刻切り捨て、銀行を根底から立て直すべきだということは、ご承知のはずだ。ところが、日本の銀行は、道理より無理と情実とメンツだけがまかり通るところ。ことはそう簡単にいかない」

6、運命共同体になる。
7、相手を誰よりも評価する

「しかし、それはお互い様です。そんな事をしていると知られた時は、私達もこの世界から追放されます。一蓮托生、運命共同体ということです
「運命共同体なあ。でも、何か引っかかりますなあ」
「まあ、こういう話はあんまり深読みしなはんな。それこそ無粋で野暮な話でっせ。それより、おたくさんも滅私奉公で三葉に尽くしてきた割には、その見返りが同期の迫田の下とは、あんまりや。このへんでちょっと楽さしてもろたらどうですん?」
鷲津は、光悦という人物の説得力に感心していた。鷲巣からは細かい指示はしていない。ただ、飯島をぜひ自分達の陣営に取り込みたいとだけ伝えたのだ。それなりに金は使った。だが、どうやらこの調子なら、飯島は篭絡できるかも知れない

8、味方には闘いの主役だと思わせる

「そうしてくれ。いいか、アラン。これだけは肝に銘じておけ。ビジネスで失敗する最大の原因は、人だ。味方には、その人がこの闘いの主役だと思わせ、敵には、こんな相手と闘って自分は何て不幸なんだと思わせることだ。そして、牙や爪は絶対に見せない。そこまで細心の注意を払っても、時として大の気まぐれや変心、あるいはハプニングのせいで、不測の事態が起きるんだ。だから結果を焦るな。そして馴れ合うな、いいな」

9、思いを汲み取る

「大丈夫だ、堀さんがなぜ、我々の会社のトップになったと思う?」
「それは、金でしょ」
「バカ!」
リンは、そういって紙ナプキンをアランに投げつけた。
(中略)
堀さんは、今の日本の有り様を嘆いているんだ。外資だ、ハゲタカだと責任転嫁ばかりせず、迅速かつて企画に日本を再生しなければ、この国は沈没する。彼はそう思っている。そして、その責任の一端を感じているんだ。だからこそ、本物のバルチャーファンドであるウチの会長になってくれたんだ。日本を再生するためなら、あの人は何でもしてくれるさ。・・・

ちなみに、不良債権ビジネスとはどういうビジネスなのか?

不良債権ビジネスの世界では「ベターオフ」が理想だと言われる。すなわち、バルクセールでバランスオフできる銀行の負の遺産は前よりは良くなり、債務者側も借りていた額の数分の1で借金が清算できる。もちろん、その間にいる不良債権処理業者も利がやを得られる。ブレイヤー全員が、それぞれに「よりべ夕ーになれる」ビジネス。そう考えれば、不良債権ビジネスもけっして悪ではないという発想ができる。
しかし、三〇億円の融資の原資は預金者の預金であり、銀行の手落ちで二九億円も損を出して、「みんなハッピーで、ベターオフになるから良かった」という理屈は通用しない。彼らが真っ当な融資をし、それを不良債権にせずに返済してもらえたなら、預金者の利回りはもっと良くなったかも知れない。
しかし日本の場合、そうした銀行の杜撰な融資が、「バブル崩壊」という社会現象の影に隠されてしまった。さらに政官財が一体となって[この苦難を国民が一致団結して耐えよう」というキャンペーンを展開。結果的には、「不景気だから銀行の金利が下がるのは仕方がない」という諦めを植え付けた。また様々な巨額の債権放棄も、日本経済の屋台骨を守るためにはやむなし」というムードをつくり上げ、預金者は「自分の預金が減るわけじやないのであれば致し方ない」と納得してしまう

不良債権処理について、中身を初めて知ることが出来ました。
さらに、この本では、「生きることの意味」を感じさせるシーンも有ります。
ビジネスとリアルな人間観があふれていて面白かったです。

芝野は、心からそう思った。
その一方で、自分達大人は、若い世代に胸を張って自分の生き様を誇れるだろうかと考えさせられてしまった。
俺達が過ごしてきた日々は、ずっと言い訳の連続だった。
自分はそうじゃないと思っているんだが、それがままならないのが社会。会社員に求められるのは、定められたルールの中での適合力。
長い物にはまかれよ、一時の義侠心や変な正義感をふりかざせば、それは一生のツケとなって戻ってくる。
俺達は、闘うことも挑戦することもせずに、ただ自分達の都合の良い結果だけに満足して、先に進むことを避けてしまっている。
これが人生か……。これが生きているという意味なのか……


関連記事

    None Found

Filed under コミュニケーション · 2 Comments »

5月 11, 2010 @ 8:27 PM

日本の広告業界はソーシャルメディアをどう生かせばいいのか。

海外のソーシャルメディア本を翻訳した本で取り扱っているマーケティングは、商品開発からカスタマーサービスまで広範囲のマーケティングを対象としていることが多い。
日本の広告業界の現状を見据えた上で、物を売る(広告・PR・販促)という点に焦点を当てて深く掘り下げている、唯一の本がこれ。

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 (アスキー新書)
「ブームになっているツイッター等を使えばマーケティングは成功する」というような誤解を解決してくれる。

ソーシャルメディアはマス広告ほど多くの人に見てもらうことは難しい。だから短期的な広告としてではなく、「消費者との中長期的な関係性作り」に向いている。
そして、これまで出来なかった既存顧客「以外」の消費者とのキズナを作ることが出来る活動である。

ソーシャルメディアマーケティングの2類型
1、短期的な話題化を図るバズバイラル型
2、長期的な関係性を築くアドボカシー型

の2類型に分類して、それぞれについてグランズウェルでも提唱されているPOSTプロセスが詳述されている。

People(ターゲットとなる消費者が利用しているソーシャルメディアを知る)
Objective(課題と目的を整理し、ゴールを設定する)
Strategy(戦略を練り、ドキュメント化する。あわせて社内調整も行う)
Technology(活用する技術やツール、主に活動する場所を決める)

また、ROIの測り方についても結局はそれぞれの目的に応じて最適な組み合わせを選ぶ必要があるとしながらも、様々な指標が紹介されていて実践的である。

日本企業のソーシャルメディアの利用ってまだまだ進んでいません。
その理由は以下の3つがあるかもしれない。

・日本での成功実例がまだ出来ていない。
いろいろと今まさに実験している状態だと思う。

・日本の広告主は短期的な成果を求めているのではないか
ソーシャルメディアは短期的な成果は得意ではないけど、広告主はそれを望んでいるのではないだろうか。
認知ではTVには勝てないけど、パーチャスファネル後半であれば同じ成果を出せるかもしれない。そういう実例ってないのかなぁ。

・利用目的が明確にさだまっていない。
広告しか書いてないけれど、もっと大きなリサーチコスト減とかエンゲージメントとかの観点からも考えられると思う。ただ、範囲が広すぎて、逆に何に使えるんだっけ??って思われやすい。
リサーチコスト減は、広告主のニーズにマッチして分かりやすいと思うのでそこから導入を進めていくのもありかなぁ。


関連記事

Filed under ソーシャルメディア · 3 Comments »

5月 11, 2010 @ 6:25 PM

信頼の通貨(ウッフィー)が作り出す未来

こんな未来になったらいいなぁと思った本。そして、この未来を作り出していきたいと思った。
これまでお金の授受でしか関係を持てていなかった企業・消費者が信頼関係で取引を行う社会がもうすぐ到来する。
本書の中でウッフィーと呼んでいるお金に変わる価値(ソーシャルネットワークで結ばれた人同士の間に時間をかけて育まれる信頼。あるいは尊敬。あるいは評価。)を増やすことがこれからは大切になってくる。

じゃどうやったらウッフィーを増やすことが出来るのか?
様々な事例をあげながら説明してくれる。

さぁ、一緒にツイッターが作り出す経済社会へ。

ツイッターノミクス TwitterNomics

ウッフィーを増やす5つの原則
①大声でわめくのはやめ、まずは聞くことから始める
WEB上で顧客を増やす8つの秘訣
1、製品やサービスは、初心者を対象に設計する
2、コメントには必ず返事をする。否定的な返事でも良い。
3、批判を個人攻撃と受け止めない。相手は、わざわざ時間を割いて改善すべき点を指摘してくれたのである。
4、有益な指摘やアイデアは公に感謝する。本人にとってはうれしく他のメンバーにとっては励みになる。
5、新機能や変更は必ず事前に知らせ、フィードバックを受ける
6、フィードバックを活かしてこまめに改善する。それによって、つねに顧客の声を聞く姿勢が伝わる
7、フィードバックを待つのではなく、こちらから探しに行く。コメントやメールが来なくても、顧客は100%満足しているわけではない。
8、どんなに愛されている会社や製品でも、あら探しをする人は必ずいると覚悟する。

②コミュニティの一員になり、顧客との信頼関係を築く
ターゲット層ではなく、ただ一人の本物の顧客とのつながりを持つことだ。
著者はマーケティングを依頼されているコミュニティを観察し、活発に活動しているコミュニティを探した。ソーシャルネットワーキングツールを使って彼らのことをよく知り、友達になろうとした。
そして、最後にコミュニティマネジャーに彼らを紹介し、直接の意見交換が出来るようにした。

③わくわくするような体験を創造し、注目を集める(本書では、わくわくさせるような商品を生み出す11の方法も紹介されている。)

クチコミされやすいビデオコンテンツ
・業界で評判の人、名人と呼ばれる人とのインタビュー
・顧客とのインタビューやエピソード
・製品に関連するお役立ち情報。例えばアウトドア用品のメーカーだったら週末のおすすめキャンプ地情報や悪天候になった時のサバイバルテクニック
・製品を上手に使いこなすためのノウハウ・裏技
・専門的なアドバイス。例えば、コンサルティング会社ならプレゼンのスキルなど
・会社案内。オフィスや工場のバーチャルツアー、いろいろな国や地域で働く社員とのインタビュー
・地域支援活動。イベントのサポートや募金活動など

④無秩序をよしとし、計画や管理にこだわらない
⑤高い目標を見つける(社会貢献を事業目標にする)

1、よいことをして成功する
2、まず顧客のことを考える
3、顧客にパワーを与える
4、顧客が誰かを助けるのを助ける


関連記事

    None Found

Filed under ソーシャルメディア · 3 Comments »

5月 11, 2010 @ 12:00 PM

経済産業省がブランド価値評価モデルってのを作っているらしい。

無形資産として財務諸表にも載っていない”ブランド価値”を評価するモデルを経済産業省が作っている。

http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0002883/0/020624brandkati-report.pdf

例えば、トヨタは2億、ホンダは1億6千万、ソニーは4億4千万、キャノンが1億2千万らしい。
財務諸表から計算できるところは面白いが、
・各ブランドの価値ではなく、企業の価値しか分からない。しかも大企業。
・そして、本当に評価できてるの?という疑問はある。

考え方としては、ブランドがあったからこそ実現できた”価格”、”安定した販売量”、”海外などへの進出度合い”の以下の3点から評価するという手法。

プレステージドライバー
ブランドの信頼性によって同業他社よりも安定して高い価格で製品等を販売できる価格優位性を表す指標。

ロイヤルティドライバー
ブランドに対するリピーターまたはロイヤルティの高い顧客が安定的に存在することによって長期間にわたり一定の安定した販売量を確保できることを示す指標。

エクスパンションドライバー
類似業種、異業種、海外等他地域への進出度合いによって示されるブランドの拡張力を示す指標。

図解入門 ブランド価値評価手法がよーくわかる本―ベンチャー・中小企業のためのブランド戦略 (How‐nual Business Guide Book)


関連記事

Filed under 顧客ロイヤリティ · 3 Comments »

About

ソーシャルメディアマーケティングコンサルタント(@トライバルメディアハウス)。前職は外資系コンサルタント。
「やかまし村」コアメンバーで農場イベントの開催や、村的な生活を東京で実現出来るシェアハウスの運営にも関わる。
Read More

著書(共著)

トライバルメディアハウスのSMMコンサル部で書きました。主に4章「フェイスブックマーケティングの実践」5章「効果測定の方法」を担当

ツイッター

Twitterブログパーツ

カテゴリー

リンク