共創マーケティングで作りたい未来

これまで4年間、ソーシャルメディアマーケティングの仕事を中心に行ってきたが、最近は共創マーケティングに取り組んでいる。

共創マーケティングは、ちょうど自分が4年前に転職してやりたかったことに近いことなので、どんなことを実現したいと思っているのかを書きたいと思う。

6100394483_ee16e71b5a_z(Some rights reserved by Leaderlab Purpose, Passion & Profit)

共創マーケティングとは?

共創マーケティングもいろいろな定義があると思うが、今取り組んでいるのは、企業・ブランドのファンが集まるコミュニティを作り、そこでのコミュニケーションを通して、価値(商品・サービス・参加者のエバンジェリスト化など)を作っていくマーケティングだ。

キリンビールが横浜出身・在住の若者とビールを作った「はまっ子のためのビールづくり」企画もその一例だ。

Screenshot_1

共創マーケティングで生活はどう変わるのか?

ライフネット生命会長の出口治明さんの言葉に、「生きることは「世界経営計画のサブシステム」であるべきです。つまり「この世界をどのように理解し、どこを変えたいと思い、自分はどの部分を受け持つか」ということだと、僕は思います」とある。
その質問に共創マーケティングで答えると、2つの視点で世の中をよくできると思っている。

ソーシャルメディアが、生活者と商店の対話なら、共創は生産者との対話

その昔、といってもたった4年前のSMM(ソーシャルメディアマーケティング)黎明期。今でこそ、SMMの価値を”エンゲージメント”と言えば理解されることも多いが、最初はその価値を理解してもらうのに苦労した。
その時、SMMは商店街の商店主との対話が大規模にできるようになることです、という比喩で説明することがあった。
つまり、これまでのテレビ広告のように、商品CMを流すようなものではなく、昔の商店街の魚屋さんで「今日のオススメは?」「今日は、高知県のカツオが入ったからオススメだよ」といった生活者との対話を行うことができるということだ。

実際に、ソーシャルメディアでは広告的な投稿よりも、バレンタインやゴールデンウィーク、金曜日のお疲れ様投稿など、時節・生活者の生活に紐付いた投稿がより多くのいいね!を獲得する傾向がある。

SMMはこのような商店との対話を実現し、企業のマーケティング活動を
・商品発売前の商品開発~生産
・商品発売後の広告やアフターサービス
で分類すると、
SMMが対象としている範囲は、多くの場合、商品が販売されて以降のマーケティングだった。

それに対して、共創は商品が販売される前も含めて生活者と対話をする。
つまり、生産者との対話である。
同じように、商店で考えると例えば、鍛冶屋と対話をするようなものだ。
(今どき、商店街に鍛冶屋はいないと思うが、生産者として分かりやすいので江戸時代だと強引に思って欲しい。)

生活者「この鍬、田を耕すには重いんだけど」
鍛冶屋「それじゃ、鍬の鉄の部分をより薄く作ってみるよ」
鍛冶屋「というか、田を耕すのに、鍬じゃなくて、牛にこれをつけてひかせてみたらどうだい?」
※商品を作るだけでなく、サービスを作ることもあるという意味で、2つ目も考えた。

企業(生産者)が生活者と直接対話することで、商品開発の段階で本当に生活者に欲しいと思われるものを作り出せる。
それが1つ目の共創マーケティングの価値だ。

どういう思いで作られたのかが分かる商品に囲まれた生活

個人的な話だが、僕は大学の時、ごはんを食べることは機械の電池を入れ替えるようなものだと思っていた。(理系だからという言い訳をしながら)
何を食べるかについてほとんど気にせず、お腹がいっぱいになればいいと思っていた。エネルギーが充填されればそれでいい。

しかし、今は知り合いの農場から有機野菜をとっている。その有機野菜を消費するのに、1人暮らしでは消費できないので、シェアハウスをし、今もシェアハウス徒歩1分の所に住んでいる。
それは、大学の時の友人が運営している農場で農場イベント「やかまし村」を7年前に運営し始めたことがきっかっけだ。
友人がどういう思いでその野菜を作っているのかを知ったことで、他の野菜ではなく、その野菜を食べたいと思うようになったのだ。

生産者と対話ができるということは、対話に参加した人は、僕が農場で感じたような生産者の思いを知ることができる思う。
コンビニでは1年間に5000種類と言われる新商品が発売され、そのほとんどが2週間で売り場から消え去るという。しかし、その1つ1つの商品にもそれを企画する人、生産する人、いろいろな試行錯誤を通して作り上げた、気付かれていない思いがあると思うのだ。

それってとってももったいないと思うのです。
たぶん、何千種類のプロジェクトXが語られることなく、消えていると思う。

農場イベント「やかまし村」を始め、その企画メンバーでシェアハウスを住み始め、シェアハウスの友人の紹介でSMMのコンサルティング事業を行い始めたトライバルメディアハウスに転職して今に至るが、最終的にやりたかったことは、農場でできたことを企業ができるようにすること。
モノを消費するという1つ1つの行為にストーリーを感じ、どういう思いで作られたのかが分かる商品に囲まれた生活をおくること。

これを生産者との対話により実現することは、ソーシャルメディアが普及し、企業と生活者の対話が自然と行えるようになった今だからこそ、できることだと思う。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。