今回の東京都知事選、結果的に勝つことはできませんでしたが、家入さんの選挙活動がマーケティングとして「ソーシャルメディア時代らしい」と思っていました。
実際に、本人が「負けて悔しいが、ここまでネットを使い切った候補はいなかった」と選挙後に述べるぐらいに使えていたと思います。
”僕らの”マーケティング
これから、政治の分野だけでなく、ビジネスの分野でも家入さんが実施した「”僕らの”マーケティング」が様々な所で活用されると思います。
使ったツールはTwitterやFacebookだったり、別に普通のツールなんです。ただ、その使い方。それらの情報交換媒体の上に載せるストーリーが3つの観点で秀逸でした。
①ターゲットを明確にしたこと。
今回、明確に若年層のネット世代にターゲットを絞っていたと思います。
また、その人達と上から目線ではなく、同じ目線になるためにも、「元ひきこもりの僕が」という姿勢でコミュニケーションしていたと思います。
②政策づくりまでお願いしちゃったこと。
政策を作るという、政治家の一番の仕事。それを自分だけで考えるのではなく、ハッシュタグを集めて、そこから政策を考えた。
ある意味では、生活者との共創です。
③それぞれの人にそれぞれの参加の仕方を用意したこと。
普通の選挙のお願いは、「一票をお願いすること」ですが、
- ホリエモンを含め、ネット上のインフルエンサーに拡散をお願いする
- ポスター貼りをお願いする
- ネット献金で700万を集める
- ハッシュタグで広めてもらう
様々な関わりをお願いすることで、支援が広がったと思います。
たぶんあえて言えば、「もう少しで勝てそう」って戦いだったら最後にジャイアントキリングという奇跡が起こったんじゃないかと思っています。
最後に
勝つことはできませんでしたが、
「”僕らの”マーケティング」は何万人の人を動かすチカラがあることが証明されました。
これから、家入さんだけじゃなく政治やビジネスの分野でどう使われていくのかが楽しみです。