ソーシャルメディアマーケティングのバイブル

グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)

ソーシャルメディアマーケティングに関する様々な誤解を払拭し、事例を体系的に整理した良書。
確かに、ソーシャルメディアマーケティングのバイブルといわれるだけのことはある。
例えば、こんな誤解。

Twitterとか新しいテクノロジーはすぐに導入すべきでしょうか。

グランズウェルとweb2.0の違いはテクノロジーだけじゃなく、人にも注目している点です。
自分のメッセージを届けたい顧客が使っていないツールを使っても意味がないですよね。
グランズウェルでは、使っているかどうかだけでなく、ソーシャル・テクノグラフィックス・プロフィールとして、以下のようにまとめています。

創造者、批評者、収集者、加入者、観察者、不参加者に分類して顧客はどの分類に何%いるか。

また、人はこういう理由で、ソーシャルメディアに参加し、様々な関わり方をするのです。

・友人づきあい
・友人作り
・友人からのススメ
・先行投資
・利他心
・好奇心
・創造的衝動
・他者からの承認
・同好者との交流

ソーシャルメディアの参加者を理解して、考えることを勧めています。

ソーシャルメディアでどれぐらいの広告効果がありますか。

実は、ソーシャルメディアは広告効果だけではなく、複数の効果があります。
例えば、本書で紹介されているROIとしては

・広告換算費(PV×CPM、PRの換算費)
・サポート価値(電話の本数(削減数×一本あたり価値))
・リサーチ価値(リサーチ換算費)
・標的消費者にリーチできる確率
・継続利用率(一度の購入の後リピーターとなるならばROIは高まる)

つまり、広告効果は一部でしかないのです。これらの結果を生み出すために以下のような戦略があります。

1、傾聴戦略(リサーチ、顧客理解)
・プライベートコミュニティを立ち上げる
・ブランドモニタリングを始める
2、会話戦略(双方向)
・バイラルビデオを投稿(認知度向上)
・SNSやユーザ生成コンテンツに参加(口コミ形成)
・顧客がSNSを利用しているか。
・ブランドに熱狂的なファンがいるか
・既存のグループに目を向ける
・メンバーの交流を促進
・ブログを作る(詳細な情報を伝える)
・コミュニティを作る
3、活性化戦略(口コミ最大化)
・格付けやレビューを導入し、顧客の情熱を活用
・コミュニティを作り、顧客を活気付ける
・ファンが作ったネットコミュニティに参加し、メンバーを活気付ける
4、支援戦略(顧客の助け合いによるサポート軽減)
5、統合戦略(設計プロセスに顧客の声を取り入れる)

ソーシャルメディアには広告って枠組みでは捉えきれないということです。

マイクロソフト社で日本初のソーシャルメディアリードという、ソーシャルメディアマーケティング戦略の統括責任者となった熊村さんのブログでもこの本が何度も紹介されています。
熊村さんにはACフォーラムでお会いしました。声がハスキーで(元プロサックス奏者、は関係ないか。。)ロジックと優しさを併せ持った洗練された方でした。

ブログをまとめたwikiはこちら。本の内容を噛み砕きより実践的にしています。
また今度勉強します。

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