次のテーマは、どのデバイスに対応すべきなのか。セッションタイトルの最後に「oh My!」と書かれている通り、スマートフォン、タブレットなど多くのデバイスが生まれる中で「どこまで対応しなくちゃならないのよ!」という声が聞こえてきそうです。
Which Screen Is It Anyway? Navigating a Multi-Screen Reality (TVs, Computers, Phones, Tablets…Oh My!)
そんな中でも、ただ新しいデバイスに飛び込むのではなく、ROIを意識して取り組んでいる点が面白かったです。
消費者は何を見るかをさらに選択できるようになった
消費者はプラットフォームを意識せずに、観たい時に観たいコンテンツをみるようになりました。
そして、見ているコンテンツはソーシャルメディア上で共有されています。
NHLのBlackberry利用の事例
Blackberryから閲覧できるページを作成した理由は、全てのメディアを使ってメッセージを伝えるためです。他にも、NHLは更新情報をFacebookとTwitterに流しています。また、ビデオはFacebookに埋め込んでFacebook内で見れるようにしています。
どのデバイスに対応するか。その判断基準は、あるコンテンツを見てもらうために使っている広告コストで、来てもらう人数が確保できるならば、そのコストで新しいデバイスに対応するということです。(例えば、100万円の広告コストをかけて1000人を自社WEBに呼べるならば、100万円のデバイス対応の制作費で1000人を呼べるならば対応するというもの)
Blackberryに対応することで、NHLが得たリターンは
- NHLのコンテンツを100万人が見た
- 39%の人は15分以上を見ている
- Stanley10 BBM activation goalが2倍に
- BBMの売上が向上
でした。
HPとINTELのSummer Beatsキャンペーン事例
HPとINTELのSummer Beatsキャンペーンはインタビューと演奏の生ライブです。これを以下のデバイスを組み合わせて配信しました。
- HPのFacebookファンページ
- DBG Video network
- タイムズスクウェアのNASDAQのビルボード
それにより、以下の効果がありました。
- 6.2MMが長時間のビデオ視聴
- 1.5分の平均視聴時間
気づいたこと
自社WEBを持たない企業は少ないと思うのですが、企業は自社WEBのROIをきちんと測定しているのでしょうか。
- 「自社WEBの製作コスト+自社WEBの広告コスト」に対するリターン
- ソーシャルメディアやスマートフォンに対応するコストとそのリターン
を考えてみると、どちらがリターンが大きいのでしょうか。
確かに、ソーシャルメディアはリーチを取るには苦手なメディアだと言われていますが、自社WEBだってリーチを得るのに苦手なメディアです。
「リスティング広告」 VS 「ソーシャルメディアマーケティング」ではなく、
「リスティング広告+自社WEB制作・運営コスト」 VS 「ソーシャルメディアマーケティング」で考えてみると、ソーシャルメディアへの投資の可否が分かるかもしれません。
<ニューヨークで遊びましょうのコーナー>
みなさん、お待ちかね(でもないか、、)の著者近景のコーナーです。
今回は、5番街のAppleのりんごを食べちゃいました!
マックファンのみなさん、本当にごめんなさい。歯型がついちゃいましたw
このアップルストア。すごいのは地上にはこのアップルのロゴとガラス張りの箱しかない!!
なんと、このガラス張りの箱の中にエレベーターがあり、地下がお店になっています。
なんだか、ガラス張りだけど、秘密基地みたいでかっこいいぞ!