グロービスに見た、学ぶための仕組み。なぜ忙しい社会人が予習して、自主勉強会まで開催するのか。

4月から3ヶ月間、グロービスの授業を受けて一番スゴイなと思ったのは、学ぶための仕組みがきちんと出来ているなぁということでした。その仕組はこれまでの大学生までの教育には全くないものでした。

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【学ぶための仕組み①】 ”積極的に取り組む”ことで学びを促進される
そもそも学ぶ(知識を身に付ける)ことは簡単なことではない。
理論・考え方を聞くだけでは身につくことはありません。
自らの頭で考え、その理論を同じように使えるようになる必要があります。だから、自ら積極的に学ぶ姿勢がなければ同じように使えるようにはならないのです。

【学ぶための仕組み②】 学びのプロセス(INPUT→思考→OUTPUT)をきちんと回す
大学までの教育はINPUTだけでした。
しかし、INPUTだけして思考していなければ自分の頭の中に染みこまない。思考だけでOUTPUTをしなければすぐに忘れてしまうと思います。

①、②が大切な事が分かっても、これを実現することは容易ではありません。
なぜならどちらも学生側の意志で実現できるもので、先生が強制的にやらせることは出来ないからです。
そのための仕組みは、コミュニティとケーススタディです。

積極的に学ぶためにコミュニティを作る

学生側の学びたいという意志を高めるためにきめ細かいコミュニティを作り出していました。
そのプロセスを以下に紹介。

  1. メーリングリストに参加
    クラスが始まる前からメーリングリストは始まります。
    ・受講するうえでの注意点等の、見なくてはいけない情報を流す
    ・自己紹介&授業の振り返り(反省)をメール送付するというルールによって積極的な参加を促します。
  2. カタリストによるサポート
    カタリストというコミュニティを支援する人がいます。この仕組が最も秀逸。
    元々は学生で同じ授業を受けたことがある人がカタリストになって、コミュニティが活性化するように以下のように支援します。
    ・MLの自己紹介への返信
    ・懇親会、勉強会やりませんか?と促す
    ・受講上のTipsをシェアする
  3. 懇親会の開催
    授業が終わる時間は22時15分ぐらいですが、その後に懇親会という名の飲み会が開かれます。学生側が幹事をすることが勉強会の予行演習にもなっていると思います。
    また、参加登録はメーリングリストにリストを流すというとてもアナログな方法をとっています。
    しかし、WEBサービスをあえて使わず、アナログでやる理由があるのです。それは場が盛り上がること。MLを使えば参加者が着々と増えている様子が誰でもわかります。
  4. 勉強会の開催
    授業は隔週であるので、授業がない週の同じ曜日に勉強会を自主的に開催しています。勉強会があることで、学び合う機会が創りだされています。

ケーススタディによって思考し、考えたことを発表する

ケーススタディという授業形式を採用することで話しを聞くだけではなく、考えた結果を発表することが求められます。
必然的に思考することが求められるすばらしいシステムです。
でも、それを成立させるためにもいくつかの工夫がありました。

  1. 質疑応答で考えるケースメソッド
    ・最初にYES/NO質問⇒その後理由を質問
    YES/NO質問には全員が手をあげる。このことで、全員が手をあげる練習になる。
    その後理由を何人かに質問することで、何人かは発言の練習にもなる。
    声を出す機会を作っておくことは重要。
    ・簡単なことも聞いて、テンポを作る
    文書の該当箇所の値を答えてもらったり、予習で分かりそうな所も聞く。
    ・答えと理由(考え)を聞く
  2. 予習を前提とする
    予習を前提にしているため、授業中にそれぞれが考える時間を最小限に抑えることができます。
  3. 復習と振り返り
    授業で学んだことをメールで報告(OUTPUT)することが求められます。きちんと自らの言葉で学んだことをまとめることで記憶を定着させることが出来ます。

ということで、1科目で10万円を超える受講料が必要ですが、そこで学んだこと、そこで出会えた方々を考えるとかけがえのない経験でした。

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