日本の広告業界はソーシャルメディアをどう生かせばいいのか。

海外のソーシャルメディア本を翻訳した本で取り扱っているマーケティングは、商品開発からカスタマーサービスまで広範囲のマーケティングを対象としていることが多い。
日本の広告業界の現状を見据えた上で、物を売る(広告・PR・販促)という点に焦点を当てて深く掘り下げている、唯一の本がこれ。

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 (アスキー新書)
「ブームになっているツイッター等を使えばマーケティングは成功する」というような誤解を解決してくれる。

ソーシャルメディアはマス広告ほど多くの人に見てもらうことは難しい。だから短期的な広告としてではなく、「消費者との中長期的な関係性作り」に向いている。
そして、これまで出来なかった既存顧客「以外」の消費者とのキズナを作ることが出来る活動である。

ソーシャルメディアマーケティングの2類型
1、短期的な話題化を図るバズバイラル型
2、長期的な関係性を築くアドボカシー型

の2類型に分類して、それぞれについてグランズウェルでも提唱されているPOSTプロセスが詳述されている。

People(ターゲットとなる消費者が利用しているソーシャルメディアを知る)
Objective(課題と目的を整理し、ゴールを設定する)
Strategy(戦略を練り、ドキュメント化する。あわせて社内調整も行う)
Technology(活用する技術やツール、主に活動する場所を決める)

また、ROIの測り方についても結局はそれぞれの目的に応じて最適な組み合わせを選ぶ必要があるとしながらも、様々な指標が紹介されていて実践的である。

日本企業のソーシャルメディアの利用ってまだまだ進んでいません。
その理由は以下の3つがあるかもしれない。

・日本での成功実例がまだ出来ていない。
いろいろと今まさに実験している状態だと思う。

・日本の広告主は短期的な成果を求めているのではないか
ソーシャルメディアは短期的な成果は得意ではないけど、広告主はそれを望んでいるのではないだろうか。
認知ではTVには勝てないけど、パーチャスファネル後半であれば同じ成果を出せるかもしれない。そういう実例ってないのかなぁ。

・利用目的が明確にさだまっていない。
広告しか書いてないけれど、もっと大きなリサーチコスト減とかエンゲージメントとかの観点からも考えられると思う。ただ、範囲が広すぎて、逆に何に使えるんだっけ??って思われやすい。
リサーチコスト減は、広告主のニーズにマッチして分かりやすいと思うのでそこから導入を進めていくのもありかなぁ。

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