一秒で財務諸表を読む方法

やかまし東京シェアハウスのさなぎっちょめんに教えてもらった一冊。

「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本

財務諸表といえば、多くの数字が並んでいてなかなか理解が難しいと思います。
そこで、この本はまず「一秒だけ財務諸表を見るならどこを見るか」が第一章です。
それは流動比率です。
流動資産÷流動負債が100%を超えているかいないかで企業の安定性を見ることができます。

第3章のテーマは「なぜリニアや第二東名はなかなか完成しないのか?」をキャッシュフロー計算書を見ることで考察します。
キャッシュフロー計算書を見ると会社の価値を上げるには
①将来のキャッシュフローを増やす
投資キャッシュフローの中で未来投資をしているかを見ます。
つまり、有形固定資産の取得>減価償却費になっているかどうかです。
②有利子負債を減らす
のどちらかになります。
今の政府は十分なキャッシュフローを上げていないために、未来への投資も財務改善も出来ていないということのようです。

第4章では「なぜIT企業はブランドにこだわるのか?」を固定費と変動費にて考えます。
IT企業は固定費もかからず変動費も少ないため、売上高営業利益率はとても高くなります。ただし、参入障壁が少ないため、ブランドにこだわり、プロ野球団を買ったりするのです。

それから面白かったのは、商社のビジネスの変化。
これまでは変動費が大きいため、売上が大きくなっても利益があがらなかった。20世紀の間は10兆円の売上に対して1千億の利益を稼ぎ出すのがやっとだった。
しかし、商社が総合商社から総合投資会社に変わったことで、収益構造が投資した企業の産業形態の組み合わせになっている。このため、近年、エネルギー部門の貢献により、高い営業利益をあげるようになっている。

第7章では「なぜ、小林製薬ではヒット商品が次々と生まれるのか?」をPPMを基に考えています。

小林製薬は社員からアイデアを募って、新商品(シーズ)をどんどん開発します。しかし、弱点として自社独自の技術で開発した商品が少ないため、ヒット商品になると他社が参入してきます。そのため、小林製薬は開発費用の10倍という広告宣伝費をかけ、ブランドを維持することで創業者利得をできるだけ確保しようとします。
また、アイデアなどの業績に対しては、社長からのメールや社内表彰に対する自主申請など、金銭よりも名誉で応えているようです。

企業はなぜ利益にこだわるのか?
企業は調達したお金を効率的に使うことで、利益を上げなければなりません。
少なくとも、負債or資産の調達コスト=WACCを上回る利益を上げなければお金をその企業に預ける意味がなくなります。

営業利益ベースROA>WACC(負債の調達コストと純資産の調達コストの加重平均)
このことから少なくとも営業利益ベースでROAが5%、純利益ベースでROEが10%以上は必要となります。

経営計画はその利益額を達成するために必要な売上高、経費を逆算していくことで立てられます。

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